Raspberry Pi 2でサーバ作ってみる(10) 〜Apacheビルド その2〜
前回でインストールが完了したので、各種設定を行います。
Apacheは結構いろいろあります。
SSLは別途準備が必要なので、まずはhttpアクセスできるようにします。
主な設定ファイルはこちら。
必要に応じて設定を施します。
- /usr/local/apache2/conf/httpd.conf
Apacheの基本設定がここ。モジュールのロードや他の設定ファイルの呼び出し、ディレクトリの設定など
参考サイト:httpd.confについて調べたのでまとめたよ - ✘╹◡╹✘ - /usr/local/apache2/conf/extraディレクトリ
追加設定ファイルが置いてある - /usr/local/apache2/conf/extra/httpd-info.conf
mod-infoモジュールをロードしている場合に、server-infoやserver-statusなど特定のアドレスを叩いた際のApacheの各種情報を表示するサイトの設定。
参考サイト:設定情報の確認 - Apacheサーバの管理 - Apache入門 - /usr/local/apache2/conf/extra/httpd-proxy.conf
mod_proxyをロードしている場合に、プロキシの設定を行う。有名なのはmod_proxy_ajpでTomcat連携とか。
参考サイト:mod_proxy - Apache HTTP サーバ バージョン 2.2 - /usr/local/apache2/conf/extra/httpd-ssl.conf
mod_sslをロードしている場合に、SSLの設定を行う。 - /usr/local/apache2/conf/extra/httpd-manual.conf
Apacheのドキュメントページの設定。/manualとかで開く。デフォルトではこのファイルはロードされていなかった。
他にもバーチャルホストやWebDAVなどいろいろあります。
自分は、予め設定ファイルを用意しておき、元のファイルを差し替えるようにしています。
設定項目も多いので…
いずれまとめたい。
DocumentRootの所有権を変えておきます。DocumentRootはApacheでhtmlコンテンツを置くところですね。
例えば、/wwwをDocumentRootとした場合、
#所有者の変更 chown -R apache /www
こんな感じ。
設定ファイルを準備したら、各種チェックを行います。
参考サイト:
- httpd - Apache Hypertext Transfer Protocol Server - Apache HTTP Server Version 2.4
- Apache の起動、停止だけじゃない httpd コマンド | バシャログ。 | 横浜でWeb制作を行うシーブレインスタッフによる技術情報ブログ
よく使うhttpdコマンドのオプション
#バージョン表示。ちゃんとインストールされたかのチェックに使う /usr/local/apache2/bin/httpd -v #バージョンとビルド時の情報を表示するらしい。 /usr/local/apache2/bin/httpd -V #httpd.confの構文チェック。「Syntax OK」と出たら大丈夫。 /usr/local/apache2/bin/httpd -t #コンパイルされたモジュールを表示 /usr/local/apache2/bin/httpd -l #ロードされるモジュールを表示 /usr/local/apache2/bin/httpd -M
設定がOKそうなら、Apacheの起動と終了。
#Apache 起動 /usr/local/apache2/bin/apachectl start #Apache 終了 /usr/local/apache2/bin/apachectl stop #Apache 再起動 /usr/local/apache2/bin/apachectl restart
で、いよいよSSLの設定ですが、長くなったので次に。